Russia

ロシアでの牛乳消費を促進し健康を改善する学校給食牛乳

課題

ロシアでは、牛乳や乳製品の消費量が減少しています。 1989 年の年 1 人あたりの牛乳消費量は 396 kg でした。 2016 年には 236 kg まで減少しました。多くの子供たちは、成長に必要な栄養を摂取できていません。 カルシウム消費量は、基準摂取量の半分に過ぎません。学校給食のための資金調達もまた困難があり、多くの場合、保護者が給食費を支払う必要があります。 ​

イニシアチブ

子供たちの健康を改善し、牛乳の消費を促進するため、2005 年から学校給食牛乳が始まりました。現在、ロシアの学童の 10% が学校給食牛乳を飲んでいます。  2018 年には、ロシアの 85 の地域のうちの 18 の地域で、130 万人の子供たちが学校給食牛乳を受け取っています。 毎年新しい地域が加わります。 2019 年にはハカス共和国がこのプログラムを再開し、その他にも 10 の地域で新しいプログラムの開始が検討されています。  ほとんどの地域では 1 年生から 4 年生までに提供されていますが、5年生以上に提供している地域もあります。 学校給食牛乳は、地域または地方自治体の予算で賄われ、常に無料で提供されます。

UHT(Ultra High Temperature:超高温殺菌)牛乳を使用した学校給食牛乳モデルは、食品の安全性を保証し、冷蔵を必要としない効率的な流通を可能にします。  テトラパックの乳業メーカーのお客様は、主にテトラ・ブリック®アセプティック 200ml 容器で学校給食牛乳を提供していますが、一部ではテトラ・クラシック® アセプティック 200ml 容器が使用されています。

ロシアの NGO "The Health of Our Children" は、州および地域レベルで、学校での栄養摂取の利点をアピールしています。 この NGO は、牛乳デー、牛乳の利点についての授業、コンテスト、お祭りなど、さまざまな種類のイベントを開催しています。  関係者との情報は、次の学校給食牛乳の Web サイトを通じて共有されています: www.schoolmilk.info

価値

多くの地域が、学校給食牛乳が消費と子供の健康に与える影響を評価しています。 学校給食牛乳を提供している地域では、ロシアの平均よりも消費率が高いことが示されています。 Rosstat による牛乳消費についての公式統計は、NGO "The Health of Our Children" により公開されています。 このデータでは、学校給食牛乳を提供している地域で 1 人当たりの牛乳消費量が最も多い 5 つの地域が、ロシアの全国平均をそれぞれ 9 〜 24% の範囲で上回っていることが明らかになっています。 最大級の学校給食牛乳プログラムを実施しているウドムルト共和国では、1 人当たりの牛乳消費量は全国平均を 13% 上回っていました。 レニングラード地域では、1 人当たりの牛乳消費量は全国平均を 24% 上回っていました。

学校給食牛乳は、子供の健康改善にも貢献します。 ヴォロネジ地域では、2011 ~ 2013 年の期間中、内分泌系の疾患と栄養および代謝障害の症例が 29% 減少しました。 2016 年にヴォロネジ州立医科大学で実施された調査では、温かい食事と学校給食牛乳を摂取している子供は身長が高く、慢性疾患による罹患が少ないことが示されています。

レニングラード地域では、学校給食牛乳プログラムに参加する子供たちの全身性疾患の数が 2005 年から 2015 年の間に 11% 減少しました。ウドムルト地域では、2006 ~ 2012 年にかけて、健康な子供たちの数は 4.5% 増加しました。

「ロシアの学校給食牛乳プログラムは、ロシアの当局、乳業メーカー、公共団体の支援を受けています。 これらの相乗効果により、今までの 13 年間でプログラムの実施は成功しているといえます。  昨年、このプログラムに参加した子供たちは、学校で地元産の牛乳を約 5 万トン消費しました」

オルガ・パノーワ、"The Health of Our Children" 最高責任者

今後の展望

学校給食牛乳をすべての地域で義務付ける法律を採用され、プログラムの持続可能性を促進する取り組みが続けられています。  ロシア下院の農業委員会は、すべての地域の学校で児童への牛乳提供を義務付けるように教育法の改正を提案しています。  連邦政府の "小児栄養法" は 2019 年に導入される予定で、新しい "社会ケータリング法" には学校での食事と栄養に関する基準が盛り込まれます。

学校給食牛乳による消費拡大と子供の健康に対するプラス要因が認識されるに従い、学校給食牛乳を導入する地域が増えています。  ロシアにおける前向きな動きは、学校給食プログラムの導入と展開を検討する他の多くの国々にも共有されています。