Dominican Republic

ドミニカ共和国の学校給食

学校給食プログラムには、教育、健康、および栄養の観点から、子供たちおよび地域社会にとってさまざまなメリットがあります。 しかし、導入が不十分である場合や公共施設の設備が貧弱である場合は、政府がプログラムの品質および持続可能性を改善するために支援を求めなければならないことがあります。 当社は、ドミニカ共和国において、そのようなニーズに応えるために、官民連携を推進してきました。

学校で牛乳を飲むドミニカ共和国の子供たち

ドミニカ共和国は、約 1000 万人もの人口を抱える、カリブ地域で 2 番目に大きい国です。 教育省の学校給食プログラムは、全国の 5145 の学校で勉強する 147 万人の小学生にまで普及しています。

現行の学校給食プログラムを支援するために、当社は、2007 年、2009 年、2011 年、2013 年の各 4 度にわたり、プログラムの技術的な評価を行ってきました。 当社は、南アメリカおよびカリブ地域を管轄する国連WFP (世界食糧計画) の地方事務局と基本合意書を締結しました。その目的は、技術的な支援を強化し、当社が保有する世界中の学校給食プログラムに関する専門知識を補完的に共有することです。

現地特有の課題

ドミニカ共和国の学校給食プログラムは、流通経路における品質管理と食品の安全性について、多くの課題に直面してきました。 2011 年、世界食糧計画は、学校給食プログラムに関係するすべての利害関係者を招待し、共同ワークショップを主催しました。その目的は、改善に向けた共通の目標および活動に合意し、チームとしてプログラムに積極的に参画することです。

解決策

技術的な評価および世界食糧計画ワークショップでは、改善に必要な主要分野に焦点が当てられました。 地産地消、監視の強化、そして、学校給食プログラムのプラスの影響を実証するデータを収集するための体系化されたソフトウェアを導入すること、などが結論として出されました。 それを受けて、政府は、いくつかの重要な行動を実行に移しました。たとえば、すべての学校およびプログラム監督者を対象とした、導入マニュアルを綿密に作成しました。これにより、ベスト プラクティスを共通プロセスとして確実に実施するためのガイダンスとツールが提供されるようになりました。その他の注目すべき改善点としては、品質管理プロトコルの策定や、製品の流通および消費における食品安全性の向上などがあります。 また、政府は、プログラムに関連し、栄養面の影響および学問面での改善を実証する目的で、データを収集することにも着手しました。 さらに、プログラムの監視が強化され、地域社会の参加も実現しています。これらは、政府の優先事項として取り組まれました。  

このサポートは、全体としてプログラムをより組織的で品質監理の行き届いたものにし、効果の確認がさらに容易になりました。教育省は、すでに学校給食プログラム用の情報システム データベースを開発済みです。このデータベースは、プロセス全体を管理するツールとして使用される予定です。

結果

2013 年、政府は、学校給食プログラムによる栄養状態への影響を測定する際の基準となる調査を実施しました。この調査は、CENISMI (国立母体乳幼児科学研究センター) が INCAP および国連機関 (WFP、UNICEF、UNDP) と協力しながら実施しました。主な成果は、以下の通りです。

  • 6 ~ 14 歳の子供たちの貧血が 43.9 % から 16.7 % まで減少しました。
  • 慢性的な栄養失調が 19.4 % から 1.9 % に減少しました (人体測定データ)。
  • ビタミン B12 の血中濃度が正常値を下回っていたのは、12.6 % の子供たちでした。 この数字と比較すると、ラテンアメリカでは、平均して 22 % の子供たちとなっています。
  • ビタミン A の血中濃度が平均値を下回っていたのは、わずか7.2 % の子供たちにすぎませんでした。
  • BCG ワクチン量の管理記録が作成されました。それには、子供たちの家庭での食習慣も記録されました。 
  • プログラムの改善に関して、PTAにインタビューしたところ、93.6 % が肯定的評価を下しました。 

ドミニカ共和国のケースは、Food Availability による官民連携が成功した一つの例です。 政府は、この調査結果を主要な新聞やプレス リリースに公開し、NGO に配布しました。教育省の国立学生福祉研究所は、2007 年以降に、学校給食プログラムで実施された変革を主導するうえで、国連WFP (世界食糧計画) および Food Availability が重要な役割を果たしてきたことを認めています。政府は、学校給食プログラムに優先的に予算を投入することができており、現在では、国家最大の社会福祉プログラムとなっています。これらの協力関係は、連携および知識の共有がいかに重要であるかを示しています。