WWF との協力

WWF との 10 年以上に及ぶパートナーシップは、責任ある森林管理を促進するための共通のコミットメントに基づいており、現在のプロジェクトの概要もそのことを裏付けています。

WWF との協力

テトラパックが WWF (世界自然保護基金) と協力するようになったのは 2006 年のことです。このパートナーシップは、共通の目標、および森林破壊と森林劣化に対処するには緊急かつ実際的な行動が必要であるという認識によって裏打ちされています。 テトラパックでは、森林管理協議会 (Forest Stewardship Council™、FSC™) が認定した責任ある方法で管理された森林から、当社が使用する紙の 100% をまかなう、という長期的な目標に向けて着実な進歩を遂げています。 WWF は責任ある森林管理を推進して、自然と森林のエコシステムが重視され保全されるよう取り組んでおり、2020 年までに森林破壊と森林劣化をゼロにするという目標に向けて前進しています。

過去 10 年間、テトラパックは以下のプロジェクトをはじめとする幅広いプロジェクトで協力関係を結んできました。 これらは、テトラパックがこの貴重なパートナーシップを通して、世界中およびローカルレベルでステークホルダーと関わり合い、現在および将来の課題に向けて具体的で持続可能なソリューションを見いだしてきたことを示しています。

中国で責任ある調達を促進する

中国は世界最大の製紙国です。 パルプ繊維や製紙の需要が急増する中で、責任ある調達に対する認識が比較的低いこともあり、さまざまな課題が生じていますが、同時にチャンスも生まれています。 WWF 中国は森林当局と主要な企業関係者と既に強力な関係を築いており、当社ではこうしたネットワークを活用して、問題意識を高め、この重要な分野での当社の認知度を高めようとしています。 たとえば現在、テトラパックは WWF 中国事務所のパルプと紙のスペシャリストを支援しています。その任務には、主要なバイヤーに責任ある調達の採用および紙や繊維の効率的な使用を働きかけること、また森林保護の重要性に関するコンセプトを推進することなどがあります。

Global Forest and Trade Network (グローバル・フォレスト・アンド・トレード・ネットワーク)

1991 年に開始されたグローバル・フォレスト・アンド・トレード・ネットワーク (GFTN) は、違法伐採と闘い、森林管理の向上を促進する WWF の主要なイニシアチブです。 GFTN は 30 を超える国々の 200 近くの企業、コミュニティ、政府当局を結び合わせ、責任ある森林管理と商慣行を行うための市場インセンティブを作り出しています。 テトラパックはアクティブなメンバーとして、幾つもの行動計画に取り組んでいます。これには、FSC の CoC (Chain of Custody: 製造・加工・流通過程のトレーサビリティ) マルチサイト認証を維持すること、お客様に販売する FSC 認定およびラベル付けされた包材の割合を増やすこと、グローバルな適性評価を強化すること、および森林管理とトレーサビリティーに関するアップデートを毎年提供することなどが含まれます。

小規模森林農家とコミュニティの支援

WWF とテトラパックは共同で、世界中の小規模森林農家の森林管理活動を支援しています。 これには、規模の拡大 (地元の森林所有者組合を設立し、教育を提供することを含む)、責任ある森林管理に必要な能力の強化、採算性の高いビジネスを展開するための支援、などが含まれます。 これまでの経験から、経済的、社会的、および環境面での要件を考慮した、ボトムアップの参加型モデルが最も効果的です。 テトラパックでは、Fair Wood Program という新しいプロジェクトをサポートしています。このプロジェクトでは、小規模森林農家やコミュニティの森林管理を支援し、地元での加工を促進し、市場への進出を後押しします。これにより、森林の保護と回復へのインセンティブを与え、地元のコミュニティの発展と保全をサポートすることになります。

森林保全アセスメント ツール

緊密なパートナーシップの利点として、問題点を特定して、それに取り組むためのソリューションを開発できることが挙げられます。 このような具体的なソリューションとして、森林保全アセスメント ツールがあります。このツールは、地元の生物学者や科学者の知見に基づいたチェックリストを提供し、責任ある森林管理を支援することを目的としています。小規模森林農家はこれを使って、生物多様性保全の価値の対象となり得る分野を特定すると同時に、森林における生態学的な価値とのギャップを見いだしそれを補填することもできます。 大きなメリットと言えるのは、チェックリストは生物学的な種や生態学の専門知識を持っていなくても森林所有者が使用できることです。 テトラパックはツールのテストとリリースを支援しており、世界各国の科学者、FSC、保全団体の間ですでに大きな成功を収めています。

HCV High Conservation Value (高保護価値) のアプローチと HCV 資源ネットワーク

テトラパックと WWF は高保護価値 (High Conservation Value、HCV) 資源ネットワークのアクティブなパートナーです。 HCV ネットワークは 2006 年に創設されたメンバー組織で、HCV アプローチのユーザーをたばね、HCV の特定、管理、監視を支援し、世界中で一貫したアプローチが適用されていることを見届けます。

テトラパックと WWF のパートナーシップは HCV 資源ネットワークの重要な取り組みを資金面で援助しています。これには、HCV の一般的な解釈と特定のための実践的なユーザー マニュアルの作成、および HCV の管理と監視の全般的なガイダンスが含まれます。 これらのガイドラインは 7 か国語で翻訳されています。 WWF とテトラパックは HCV 評価者ライセンス スキーム (ALS) の開発にも貢献しています。これは HVC 評価者の適性を改善し、HCV 評価レポートの品質を向上させるために作成されました。